「そう」「らしい」「みたい」「よう」の違い

N3文法

N4からN3にかけて、推測や伝聞を表す文法を複数を学びます。
学生から「何が違うんですか?」「混乱します」との質問は少なくありません。
違いを質問されたときにパッと答えたいですね。


〜そう
①伝聞 例:明日は晴れるそうです。天気予報で言っていました。
②様子 例:このケーキはおいしそうです。

〜らしい
①伝聞 例:明日は晴れるらしいです。天気予報で言っていました。
②典型 例:あの子はいつも外で遊んでいて、子どもらしいですね。

〜よう
①推測 例:田中さんは調子が悪いようです。

〜みたい
①推測 例:田中さんは調子が悪いみたいです。
②比況 例:あの家はお城みたいですね。

 「〜そう」 < カジュアル < 「〜らしい」

・あのお店はおいしいそうですよ。 ・あのお店はおいしいそうだよ。
・あのお店はおいしいらしいよ。  ・あのお店はおいしいらしいですよ。

友達と話すときは、「〜そうだよ」よりも、「〜らしいよ」の方がよく使いますし、
丁寧語で話すときには「〜そうですよ」よりも「〜らしいですよ」の方が
上下関係など一定の距離は保ちつつも親しげに話している様子がイメージできますね。

「〜よう」 < カジュアル <  「〜みたい」

・あの犬はお腹が減っているようですね。 ・あの犬はお腹が減っているようだね。
・あの犬はお腹が減っているみたい。   ・あの犬はお腹が減っているみたいですね。

・このクッキーはおいしそうです。
・このクッキーはおいしいようです。 / おいしいみたいです。

どちらも自分の予想を伝えるときに使えますが、

・このクッキーはおいしそうです。  
 → 単なる自分の直感・予想。パッと見て思う時に使いますよね。

・このクッキーはおいしいようです。 / おいしいみたいです。 
 →  周りからの情報に基づく自分の予想。有名だから、テレビでやっていたから、行列ができているから など…。

 ただし、「(名詞)+そうです」は使えません
 ・あの人は先生そうです
 ・あの人は先生のようです。 / 先生みたいです。

聞いたことや見たことなど(伝聞) → 「〜そう」 < カジュアル <「〜らしい」
自分の予想 → 「〜よう」 < カジュアル < 「〜みたい」
自分が見て思うこと → 「〜そう」(※名詞は使えない)
            「〜よう」 < カジュアル < 「〜みたい」
            …「〜よう」「〜みたい」は、外からの情報+自分が見て思う ときに使う。

  1. 天気予報を見ましたが、明日の天気は悪い(そう?よう?)です。
  2. 細川さんが咳ばかりしている。風邪を引いた(そう?よう?)だ。
  3. 店の外で何人も人が待っている。お店は人気(らしい?みたい?)だ。
  4. 友達が言っていたんですが、あのお店はおいしい(らしい?よう?)です。
  5. 部屋から声や音が聞こえないから、兄はまだ寝ている(らしい?よう?)だ。
  6. 子どもが泣いている。なんでかわからないけど、悲しい(らしい?みたい?)だ。
  7. 他のママから聞いたんだけど、担任の先生、今年で辞める(らしい?よう?)よ。

解答

  1. そう
  2. よう
  3. みたい
  4. らしい
  5. よう
  6. みたい
  7. らしい

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